学習院大学を目指している文系高校1年生です。
現代文も頑張って成績を伸ばしたいと思っているのですが、何をしていいかわかりません。
例えば、文に線を引いたほうがいいと聞きますがどこに引けばいいのでしょうか?
また、ひたすら問題集を解けばいいのでしょうか?
どう勉強すれば成績が伸びるか全くわからないので教えてもらいたいです!
現代文は、数学や英語、社会などと比べると、どうしたら実力向上につながるのかわかりづらいですよね。
でも、現代文という科目に対して正しい見方ができれば、おのずと勉強法も見えてくるのではないでしょうか?
では、さっそく目次を見てみましょう。
1.現代文とはどんな科目なのかもう一度考えてみよう
皆さんは現代文に対してどのような印象をお持ちでしょうか。
現代文は科目の中でも特に、勉強法が確立されていない教科の一つといえるのではないでしょうか。
「現代文はセンス」「対策しても意味がない」「みんなできないし差がつかない」......皆さんも一度はこれらを聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、現代文がどんな科目なのか正しく理解し、どのような能力が必要なのかが分かれば、必然的にどのような対策を行えばよいのか見えてきます。
現代文は
「文章を読み、設問で何を聞かれているのかを正しく理解し、文章の内容に即して答える」
本当にこれだけの、いたってシンプルな科目です。
これさえできれば現代文の問題は全て解くことができるのです!
でも、そんなこと言われても、じゃあどうすれば分からない...となってしまう方も多いかと思います。
現代文を読み解くスキルの要素分解のなかでも最も重要なものの2つが
- 語彙力
- 読解力
です。早速一つずつ見ていきましょう!
語彙力
語彙力は現代文を解くにあたってベースとなるスキルです。
例えば、過去にセンター試験で、夏目漱石の『道草』が出題され、「吝嗇」という単語が人物の描写をする際の表現として出てきました。
皆さん、「吝嗇」の読みと意味はお分かりでしょうか。
これは「りんしょく」と読み、「極度に物惜しみすること。けち。」という意味です。
この単語の意味が分からないと文脈から意味を推測する手間が生じ、もしかしたら推測できずに終わってしまったかもしれません。
時間勝負のセンターでは、この単語の意味が分かるか分からないかが分かれ道になったと言っても過言ではないでしょう。
今回上げた例のように、語彙力は、現代文の読解をしていくうえでの必須スキルとなってくるのです。
読解力
読解力は、問題文を読み解くのはもちろん、設問文をきちんと理解するために必要となってくる能力です。
現代文の成績を上げることを考えた時、設問文をきちんと読み解く能力はとても大切です。
なぜなら、いくら本文を正しく理解できていても、解答が設問で聞かれていることに即していなければ、採点対象にならないからです。
少し考えてみれば当たり前のことですよね。
設問文を理解するのは、いったん慣れてしまえばとても簡単です。
例えば、設問文で「傍線部アに------とあるが、これはどういうことか。」とあった場合、どのように答えればよいでしょうか。
この場合、解答記述では「------ということ。」のようになり、解答は傍線部の言い換えになっているかが重要です。
設問の内容を読み取り、設問で聞かれていることに過不足なく答えることが、まさに現代文で問われている能力の一つなのです。
2.現代文の勉強の仕方とは
これまで、現代文がどのような教科かを理解し、現代文には主に語彙力と読解力の2つが必要だというふうに見てきました。
現代文の勉強をするうえで大事なことが1つあります。
それは
「現代文は、問題数をただこなすことに自己満足しているだけでは絶対に成績は伸びない」
ということです。
現代文では、1つの文章、1つの設問に向き合い、この問題で何が問われているのか?を考え、授業を聞いたり問題集の解説を丁寧に読み込み、自分の思考に何が足りなかったを考えることによって実力が向上します。
「この型を暗記すれば大丈夫」という読解の方法論がないため、ただ問題数をこなしてやったつもりになるのが最も危険なことです。
皆さん、多かれ少なかれ思い当たる節があるのではないでしょうか。
では、具体的にどのような勉強法をすれば良いのでしょうか?
私がおすすめするのは、「良問をやりこむ」ことです。難関国立大学の二次試験の問題や、大学入試センター試験の現代文の問題は、文章をしっかり読めたかを問うてくる良問ぞろいになっています。
これらを解いた後、解説を参照して正答へのプロセスを自分がどれだけたどれていたのかを一つ一つ確認し、自分にどんな能力が足りていなかったのかを考える習慣を身につけましょう。
こうすることで、着実に現代文のスキルを高めることができるのです!
具体的な勉強のやり方についてですが、
- 中学3年~高校2年:センター現代文を記述式・文字数80字以内で解く
- 高校3年:国立大学の入試問題(記述式)を解く
がおすすめです。
記述式の解答の方が、自分で解答作成をする際に文章力も鍛えられるため、問題を解く際により大幅な実力向上を期待できます。
これまで現代文ができるようになるにはどうすれば良いかについてお話してきましたが、少しでも皆さんの現代文の成績向上につながればと思います。
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