立教大学を志望している高校2年生です。今年になってから模試を受ける機会が増えるようになりました。
模試を受けた後は復習した方がいい、というのは聞くのですが、どのように復習したらいいかわかりません。
また、普段から定期テストもあまり解き直しとかしてこなかったので、テストをどのように活用したらいいかわかりません。
どのようにテストを今後の勉強に生かしていけばいいか、教えてください。
定期テストや模試の復習方法・解き直しのやり方など、その後への活かし方がわからない、ということですね。
テストは当日に解いたまま、返却されても何もしない、という人が大半だと思います。
返却されるまでに時間があると、どうしても面倒臭くて「復習しよう」という気がなくなってしまいますよね。
でも、解きっぱなしではもったいない!!なぜなら、テストというのは自分が理解してないところをピンポイントで教えてくれるものであり、テストで間違えたところを復習するというのはとても効率の良い勉強方法だからです。
そこで今回は、皆さんにテストの解き直しかた・復習方法を詳しくご説明していきたいと思います。
- 定期テストの解きなおし・復習の仕方
1-1. テストや模試は返却されたらすぐに解き直しをやろう
1-2.定期テストの具体的な解き直し・復習方法 - 模試を解き直し・復習をして今後の勉強に活かそう
2-1. 模試の復習は「3回する」やり方がベスト
2-2. 模試の結果を学習計画に活かそう - 忘れないテスト直しのやり方:テスト復習ノートを作ろう
3-1. テスト復習ノートを作ろう
3-2. テスト反省レポートを作成しよう(自分に合った勉強のやり方を見つける)
3-3.勉強のやり方そのものを見直してみよう - 【コラム】復習の際に気を付けたい勉強記録のつけ方について
1. 定期テストの解きなおし・復習の仕方
定期テストが模試と違う点はやる範囲が極めて限られている、という点です。そのため、定期テストごとにしっかりと復習をすることは、その分野の穴をしっかりと埋めることができるいいチャンスです。それでは、復習のコツをお伝えしていきます。
1-1. テストや模試は返却されたらすぐに解き直しをやろう!
テストの復習がおろそかになりがちなのは、解いてから時間が経っているため面倒くさくなってしまうのが一番の原因でしょう。
そこで、「返却されたらすぐ復習!」を鉄則にしましょう。
「あとでいいや」と思っているとますます復習するのが嫌になってしまいます。
テストが返却されたら、当日のうちに学校で解答を確認してパッと見てよくわからないところはその日のうちに学校の先生に質問にいきましょう。
そして、その日の帰宅後に家でしっかりと復習をしましょう。
具体的な復習方法を1-2.でご紹介します。
1-2.定期テストの具体的な解き直し・復習方法
学校でテストの解説が行われた場合は、先生の解説で大事だと思ったところは必ずメモを取っておきましょう。
自分がわからなかった問題のメモを取るのは当たり前ですが、部分点しかもらえなかった問題、テストを受けた時に悩みながら答えた問題についてもしっかりと解説を聞きましょう。
そして、自宅に帰ったら、悩んだ問題・間違えた問題全てについて、何が原因で間違えたのか(「資料集まで読み込めていなかった」「計算過程を書くのが雑なせいで計算ミスをしてしまった」など具体的に)分析しましょう。
この分析をノートに書きためると良いでしょう。(→「3. 解き直しノートを作ろう」)全ての分析が終わったら解き直して自力で解けるまで練習しておきましょう。
また、分析した結果、「やるべきことが本来はもっとあったのにやる時間が足りなかった」ことがわかったりすると思います。
このような時は、今回のテスト勉強の計画を振り返って、次回のテストの時に「いつから」「どのようなペースで」テスト勉強を進めていくのかという計画の改善に取り組みましょう。
2. 模試の解き直し・復習をして今後の勉強に活かそう
模試の復習方法は定期テストとは少し違います。
なぜなら、模試は定期テストと違って①たくさんの分野から、②簡単な問題から難しい問題まで出題され、さらには③詳細な成績の分析結果が返ってくるからです。
これらの3つの特徴を踏まえた模試の生かし方をお伝えしていきます。
2-1. 模試の復習は「3回する」やり方がベスト
模試は定期テストよりもさらに返却時期が遅く、そもそも「模試を復習する」という概念を持っていない人も多いのではないのでしょうか。
しかし、模試というのは幅広い分野から出題されることから、得意or苦手な「分野」「出題方法」がわかる絶好のチャンスなのです。
特に、受験生にとっては、残された時間は少ないですから、得意分野や苦手分野を把握して効率よく点数を伸ばせるように学習計画を立てることが必須です。
模試の復習の重要性がわかったところで、復習は「3回する」ことをオススメしたいと思います。
3回というのは①模試の当日②成績返却時③②から1ヶ月後、です。
①について。
復習がおろそかになる原因は答案返却の遅さにある、と書きましたが、模試では受験した当日に解答・解説が配布されますね。
問題と自分の解答の記憶が鮮明なうちに復習してしまえば良いのです。
そうすれば、あとで復習するときに「どんな問題だったっけ...」と思い出すコストがなくなり復習も楽チンになりますね。
具体的な復習方法については、「1-2. 定期テストの具体的な解き直し・復習方法」と同じで構いません。
次に、②についてです。
この復習は主に「2-2. 模試の結果を学習計画に活かそう」のためのものです。
①の時のように分析をメモったりする必要はありませんが、成績表を見て「他の人は大抵できているのに自分ができなかった問題」「苦手な分野の問題」を中心に軽く解き直しをしておきましょう。
著しく正答率の低かった問題については復習する必要はありません。
③最後に、答案返却の1ヶ月後の復習についてです。
1ヶ月後、というのはだいたい問題の内容を忘れてしまう頃です。
次の模試に向けて、対策を考える良いタイミングでもあるので、紙に解かないまでも、問題冊子をパラパラめくりながら解き方を頭の中でシミュレーションできると良いでしょう。
また、この時に①のタイミングで間違えたポイントをまとめたノートを見返すのも良いでしょう。
2-2. 模試の結果を学習計画に活かそう
模試を受ける意義はここにある、と言っても過言ではありません。
模試を受けて成績表が返却されたら、それを見ながら次の模試までの学習計画を考えていきましょう。
ここで注目して欲しいのは、分野ごとの正答率や偏差値が載っているチャートです。
これを見て自分の苦手分野を洗い出しましょう。
苦手分野がわかったら、その穴を埋めるような学習計画を立てます。
例えば、数学でベクトルの分野が苦手だとわかったら、ベクトルの分野だけ今やってる問題集より少し簡単めの問題集に戻って一通り解き直す、などです。
苦手分野を学習する上でとても大事なことは、がむしゃらに難しい問題にたくさん取り組むことではなく、少し易しめな問題を解きながら基礎を固める、ということです。
「苦手」の原因は基礎の抜けにあることが多いですし、本当に自分にとって苦手な分野ならば「少なくとも皆が大抵解けるような簡単なレベルの問題(大設問(1)(2)など)では確実に得点できるようにする」というのが大事な戦略になるからです。
ただし、注意しておきたいのは夏休み以降の受験生が苦手分野に注力しすぎることはよくないです。
特に数学であれば、勉強してから点数の伸びに繋がるまでに長い時間がかか流ので、逆に「得意分野を伸ばす」という戦略を選択するのも一つの手です。
3. 忘れないテスト直しのやり方:テスト復習ノートを作ろう
3-1. テスト復習ノートを作ろう
定期テストや模試を1. 2.でお伝えした通り分析しても、すぐ忘れてしまうのは当たり前です。
そこで、テスト用の「復習ノート」を作る事をオススメします。
間違えた問題の概要と、間違えた原因の分析、その周辺知識の3点をまとめていきましょう。
問題をコピーして貼り付けるのも良いでしょう。
数学の計算ミスで悩んでいる人は多いと思いますが、計算ミスもしっかりと復習ノートにまとめておきましょう。
なぜなら、自分がしやすい計算ミスの傾向は必ず存在するからです。(例えば、よく19×3=51としてしまう、-12を+2と読み間違えてしまう、など)
そして、復習ノートを作っていれば、テスト前に読み返すと自分の間違いやすいところ、抜けがちなところが確実に把握できてテスト中に気をつけることができますね。
3-2.テスト反省レポートを作成しよう(自分に合った勉強のやり方を見つける)
テスト後には、反省レポートを作成することをオススメします。
間違えた問題だけでなく、正解した問題についても、なぜその答えを導き出せたのかを分析します。
これにより、自分の強みと弱みを客観的に理解することができ、次のテストに向けてどのような勉強をすべきかが明確になります。
反省レポートには、間違えた問題の原因と対策、今後の学習計画を具体的に記述しましょう。
学習方法を見直し、効果的な勉強法を見つけることは、時間を要するかもしれませんが、自分に合った勉強法を見つけることで、学習効率は格段に向上します。
3-3.勉強のやり方そのものを見直してみよう
テストで間違えた問題をただ悔やむのではなく、なぜ間違えたのか、どうすれば正解にたどり着けたのかを深く分析することが大切です。
特に、間違えた問題の種類が偏っている場合は、その分野の理解が不十分であることが考えられます。
そういった場合は、その分野の基礎から見直し、理解を深めることが必要です。また、勉強方法を変えることで、新たな発見があるかもしれません。
例えば、教科書だけでなく、参考書や問題集を使ったり、動画講座を利用するなどして、理解を深める新しい方法を試してみましょう。
【コラム】復習の際に気を付けたい勉強記録のつけ方について
ここまで、定期試験後の復習の方法についてお話してきましたが、復習時以外にも気を付けてほしい勉強記録のつけ方とその意義についてもお話しておきましょう。
勉強記録の意義
1. 学習効率の向上:
勉強の記録をつけることで、どの教科やトピックにどれだけ時間を費やしたかが明確になります。
これにより、効率良く時間を配分することが可能になり、学習の質と量を同時に高めることができます。
2. 目標設定と達成
自分の勉強時間や進捗を記録することで、短期間および長期間の目標設定が容易になります。
記録を見返すことで、達成した目標とこれから達成すべき目標が一目瞭然になり、モチベーションの維持に役立ちます。
3. 自己理解がすすむ
どの勉強法が自分に合っているか、どの時間帯に集中力が高まるかなど、自分自身の学習パターンを把握することができます。
この自己理解は、よりパーソナライズされた学習計画を立てる基盤となります。
効果的な勉強記録の方法
具体的な記録内容:
勉強した日付、時間、教科、使用した教材、カバーしたトピック、感じた難易度などを詳細に記録します。
また、その日の学習で得られた洞察や次回の学習計画についてもメモしておくと良いでしょう。
定期的な振り返り:
週に一度は、過去一週間の勉強記録を振り返り、進捗を確認します。この時、達成できたことと改善が必要な点を明確にし、次週の学習計画に反映させましょう。
ツールの活用:
勉強記録には、ノートやスケジュール帳を使うのが一般的ですが、スマートフォンやタブレットの学習管理アプリを使うことで、より効率的に記録をつけることが可能です。
特にアプリを使用する場合、グラフやチャートで視覚的に進捗を確認できるため、モチベーションの向上に繋がります。
いかがでしょうか。これを読んで、質問者さんがテストを活用できるようになれば幸いです。
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