現在高1です。演劇部に所属しており忙しい毎日を過ごしています。
中学の頃は比較的上位の点数が取れたのに、高校になってから、成績がガタ落ちしました。
数学と化学がとくにできないため理系を諦めて、高2からは文系コースに進もうと考えているようですが、このままだとズルズルと右肩下がりの成績になってしまうのではと不安に思っています。
どうすればよいでしょうか?
中学から高校に変わったタイミングで一気に成績が下降したとのこと、ご不安も大きいと思います。
実は、高1というタイミングは高校3年間のなかでも成績下降がもっとも起きやすい時期のひとつです。
今回は、「高1ショック」とも呼ぶべき成績下降が起こるメカニズムと、その対応方法についてご紹介していきます。
成績が下がるのは「自身が変わった」から
自分自身が変わってしまったことで、周りについていけなくなってしまうケースがあります。よくあるパターンとしては、
- 高校受験で燃え尽きて、勉強しなくなった
- 一貫校で進学したものの「中だるみ」が起きている
などです。いずれも問題の根幹は「勉強をしていないこと」なので、「いかに勉強量を増やすか」にフォーカスをすることが課題となります。そのために重要な観点は「モチベーション」です。
勉強へのモチベーションを維持するためには、あるいは回復させる方法として以下の2つの観点が重要です。
1つは、勉強への興味が持てる教材を選ぶこと。もう1つは、目標を「低く」設定することです。
教材選びに関しては、書店でいろいろな教材を手に取ってみるのが一番のやり方です。他にも、最近だと動画教材もクオリティの高いものが増えていますし、自分に合った説明をしてくれる先生を探すというのも大事な観点です。
2つ目の目標設定の仕方に関しては、不思議に思う方もいるかもしれません。
しかし、ハードルを高く設定しすぎると、「着手」に大きな心理的負担を感じてしまいます。
そのため、目標は毎日継続できることを優先し、「低く」設定することが重要です。1日5分でもよいので、その日の授業の復習や、既習範囲の問題などに着手してみてください。
成績が下がるのは「環境が変わったから」
もう1つの可能性は、環境の変化に適応できていないというものです。
例えば、
- 一生懸命勉強しているのに、テストの成績に反映されない
- 勉強しても、学校の進度に追いつけない
場合は、「さらに頑張る!」という精神論では対応が困難です。
「勉強はしている、なのに成績が下がっていく」というのは、精神的にもつらい状態です。
これらのケースの場合、「環境変化に適応できていない」ことが原因となっていることがほとんどです。
例えば、
- 中学までは基本問題が中心だったが、高校から一気に応用問題が増えた
- 中学のときの倍のスピードで授業が進んでいく
- 授業担当の先生が変わった
- 定期試験の出題形式が変わった
- 高校になって部活が厳しくなり、疲れて勉強どころではない
など、自分を取り巻く環境が変化したにもかかわらず、「中学時代と同じ勉強」をしていては、成績は上がりません。
いずれにせよ、高校に入ってから「成績=結果」が変わってしまったのであれば、その結果に至る「勉強法=プロセス」を変えないことには、好転は見込めません。
ですから、学校全体や各授業の特徴をとらえ、お子さんの勉強法を変えていくことから始めるのがオススメです。
また、基本的に、高校に上がると勉強量は増え、授業のスピードも上がります。
勉強の中身も「しっかり基本の知識を入れる」ことを重視した学習から、「知識を身につけた上で、それを使いこなせるか」を問うものに変化します。
よって、「全部覚えよう!」という姿勢は、成績下降の原因になりかねません。
むしろ、「やること」と「やらないこと」の取捨選択に意識を向けることが必要です。具体的には、
- 化学はある程度すぐに身につけられるので、数学に時間を割く
- 現代文の読解は得意なのでから漢字の対策に集中的に取り組む
のような判断が必要になるケースがあります。
もちろん、学校の先生がどのようなテストを出すかによっても事情は変わります。
「先生の板書を再現できるかが勝負」というタイプのテストに対しては、とにかく暗記することが有効な対策です。
それぞれのテスト特性を把握したうえで、かけるべきエネルギーをいかに配分していくかに工夫を凝らしてみましょう。
もし、どのような取捨選択をすればよいか迷った場合は、学校や塾の先生に重要なポイントを教えてもらうといいでしょう。
また、部活動の忙しさなどでまとまった勉強時間を確保することが難しければ、「スキマ時間」を有効活用することも考えなければなりません。
「短い時間」で「ひとつでも多くの学び」を得る方法はないか試行錯誤してみることが、未来につながる勉強法です。
完璧主義を捨てること!
「ここだけは逃さない!」という自分の「ミッション」を決めましょう。
「できるようになっている感覚」が得られない科目に不安が残り、勉強が手につかない。
これだけしかやっていなくて、本当にうまくいくのだろうか。
こうした不安が浮かんできてしまうのは、ある種の「完璧主義」が影響していると考えられます。
- 時間の許す限り勉強して、「完璧」に覚えなければならない
- 全科目、全力で勉強しなければならない
という「努力量に焦点を当てた完璧主義」は、高校に上がる段階でお子さんを苦しめる要素になりがちです。
目的は「成績の向上」であり、「ヘトヘトになるまで頑張ること」ではありません。もし「ヘトヘトになるまで頑張ること」をよしとするのであれば、それが成果に繋がる時だけです。場合によっては「頑張る」は「単なる自己満足」に終わってしまうこともあるのです。
そうした問題を避けるために、毎日継続できるルーティンを決めましょう。先ほど述べた「低い目標」という観点に加え、勉強をする「流れ」や「パターン」を作ることが大切です。たとえば、「お風呂から上がったら英単語を覚える」「学校から帰ってきたらスマホを開く前に数学の問題を1題解く」など、「いつやるか」や「何をやるか」を考えるエネルギーを節約することで、それを勉強に充てることができます。
「何をすべきか」を取捨選択したうえで、熱くそれらに挑んでいくというバランスを取りましょう。そして、その中で「これだけは外さないぞ!」「これだけは絶対にモノにしてやる!」というものを1つか2つ持っておけるといいでしょう。少ないながらも「これはやり切った!」といえるものがあるだけでも、自分が「ちゃんとできていないのではないか」という不安を抑えることが可能です。
自身の変化と環境の変化を適切に捉え、自分の力量に合わせてできることから改善していくことが、成績を上向きにするための第一歩となるでしょう。
モチベーションアカデミアは、「やる気」と「勉強の仕方」にこだわる塾です。
受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。これにより、「自立した学習習慣」を獲得します。
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