娘はこの春から高校2年生です。
大学に行きたいという意志は強くあるようですが、まだ志望校や学びたい学問がハッキリしておらず、大学受験はまだ遠い先のものと捉えているように感じられます。
学校の試験勉強は頑張っていますが、大学受験のための勉強はまだ始めておらず、親の側がひとり焦りを感じているような状況です。
受験学年ではないお子様の中で、その時点から大学受験へのモチベーションを高く持っている方はあまり多くないと思われます。
お子様も「大学受験のための勉強」と言われても、具体的に何をすれば良いのか、具体的なイメージが浮かんでいないところも、モチベーションの上がらない一因かもしれません。
この記事では、まだ受験学年ではないお子様が、大学受験対策にやる気を持って取り組めるようになるための、働きかけのコツをご紹介します。
1.働きかけのコツ① ーお子様の「やりたい!」を引き出す
受験学年ではない今だからこそ、志望校を「仮決定」しよう
働きかけのコツの1つ目、それは「お子様の「やりたい!」を引き出す」というものです。
大学受験のための勉強のモチベーションを上げるに当たってまず考えたいのは、やはり「この大学に行きたい!」だったり、「この学部に進学してこんな勉強をしてみたい!」というように、大学受験に対する「やりたい!」度を高めることです。
ご質問にもある通り、まだ受験学年ではない高2以下の段階では、大学受験において志望する大学や学部、また大学でやりたいと思う学問分野について、具体的なイメージを持っておられるお子様は少ないと思われます。
日々の学業や部活、習い事などに追われ、なかなかお子様自身の将来について考える機会を設けることができていないというケースも多いのではないでしょうか。
しかし、まだ受験学年ではない今だからこそ、志望校や志望学部など、お子様の将来について考える時間を是非とっていただきたいと考えています。
受験生になってしまうと、浪人生を含めた他の受験生との勝負になってきます。
そこで自分がどういう受験勉強を積み重ねばならないかは当然志望校によって変わってきますから、今のうちに志望校などについて考えて「仮決定」をしておくことをオススメします。
「仮決定」と言ったのは、当然この先お子様の興味関心の向く先が変わることがあることを想定したものです。
高3の夏以降に志望校を変えるのはそれなりのリスクを伴いますが、それまでであれば、間に合うことも多いというのが現場感です。しかしながら、志望校の仮決めが早いに越したことはないのは事実です。
志望校を考える時は、将来とセットで
それでは、実際にどのように志望校などを仮決定していくのか。
志望校決めで大事になるのは、単に志望校や志望学部だけを決めるのではなく、大学を卒業した後の将来像とセットで考えるということです。
例えば、
「今私は小説を読むのが大好きだから、文学部に進んで日本文学について勉強したい」
確かにこれは、お子様の「やりたい!」に沿った学部決定だと思います。
しかし加えて大事なのは、「それでは日本文学について勉強した後、私は何をするのか」というところです。
研究の道に進むもよし、出版業などで社会の中で活躍するもよし、実際に自分自身が物書きになるもよし。
そのような将来像についても、お子様の「やりたい!」に適う目標が見つかれば、お子様のモチベーションの上がる一助になるでしょう。
もちろん、この将来像についても、志望校と同様、「仮決定」で問題ありません。
2.働きかけのコツ② ーお子様の「やらなきゃ!」を引き出す
2つ目の働きかけのコツは、「お子様の「やらなきゃ!」を引き出す」ことです。
志望校や将来自分がやりたいことがある程度固まったとしても、実際に自分が今の勉強のペースでその志望校に到達できそうなのか、具体的な感覚が伴ってこなければ、なかなか勉強のやる気は出ないものです。
そこで、「ちょうど良い危機感」をつくることができるかがカギになります。
これまでにも、志望校の判定が出る模試などを受験されたことのある人もいるかと思いますが、模試の判定が悪く出たとしても、実際何がどれくらい足りないのか、あまり実感が沸かないことも少なくないでしょう。
そこで例えば、志望校・志望学部の過去問を持ってきて、その中から現時点で勉強済の内容だけで解ける問題を「チャレンジ問題」として一度挑戦してみる......
すると、「あれ、習ったはずなのに解けない......」ということに気づくかもしれません。
高3になっても、科目によってはまだ新しい内容の学習が続きます。
これから新しい学習内容がさらに積み重なっていく中で、これまでに習った範囲を受験で戦えるレベルに引き上げる時間はあるのか......
このように、自分が目指したい最終的なゴールを具体的に見せることで、お子様の中での危機感=「やらなきゃ!」を引き出すことができます。
3. 働きかけのコツ③ ーお子様の「やれそう!」を引き出す
働きかけのコツの3つ目、それは「お子様の「やれそう!」を引き出す」ことです。
お子様の「やりたい!」目標に対して、現状のままでは手が届かないかもしれないという「やらなきゃ!」を醸成するだけでは、ただお子様の危機感をあおるだけになってしまいます。
お子様の最終的な目標に到達するための勉強が、自分でも「やれそう!」だということを、お子様自身に感じてもらうことが重要になります。
「やれそう!」という感覚を生み出すためには、最終的な目標を小さな目標に砕いて、今後いったいどのような勉強をすれば良いか、何をどれくらいすれば目標にたどり着けそうなのかを明らかにして、勉強の具体的なイメージを持ってもらうことが必要です。
ご質問のように、本格的な受験勉強はまだ着手できていないとしても、学校のテスト勉強は頑張れているお子様であれば、テスト勉強の中で受験でも戦える学力を身につけられている部分も少なからずあるでしょう。
それも踏まえて、「今もう出来るようになっていること」と「これから出来るようになりたいこと」を明らかにし、無理のない今後の勉強計画をクリアにすることで、お子様の中で「やれそう!」という感覚を生み出すことができるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
受験勉強を始めるのに「早すぎる」ということはありません。
お子様が早期から十分に受験対策を始められる一助になりますと幸いです。
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