私自身は普段本を読む習慣がないのですが、学校の先生など周りからは「読書をしなさい」と言われたりします。
面白くて読みたくなる本だったらまだいいのですが、堅い内容の本になると、なかなか手につきません。
でも、やっぱり読書する習慣ってあった方がいいのでしょうか。
読書の重要性はよく耳にしますが、ここではあえて「読書の目的とは何か」「何のために本を読むのか」と問い返すことで、若いうちに本に親しんでおくことの重要性を確認してみたいと思います。
1. 読書=情報収集のツール
そもそも論になりますが、読書の目的とは何でしょうか。あるいは、こう言い換えてもいいかもしれません。読書は目的なのでしょうか。
ここでは読書を二つに分けて考えてみたいと思います。「手段としての読書」と、「目的としての読書」です。
「手段としての読書」は、言わずもがな、情報収集のための読書です。学校などで「読書をした方が良い」と言われる場合は、たいていこちらのことを指しているかと思います。
一方で、「目的としての読書」は、娯楽や趣味としての読書です。
後者は、他人が強いるようなものではないので、「読書をした方が良いか」ということに関しては、前者の「手段としての読書」が問題になっていると言えるでしょう。
では、情報収集のための手段として、「読書」はどれほど有効なのでしょう。実は、これは一概に「こうだ」ということはできません。というのも、人によって「授業」を受けた方が内容が頭に入って来やすい人もいれば、「身体を動かす」ことで多くを学ぶことができる人もいたりと、何が一番効率のよい学習方法であるかということは、人それぞれだからです。
したがって、「読書がすべてだ」というようなことはありません。しかし、極めて重要な選択肢の一つであることも確かです。本からしか学べないようなことについて、読書の習慣がない人はアクセスする手段を持ち得ません。
つまり、「それがすべてではないが、選択肢の一つとして持っておくことは非常に重要」ということになります。
2. 何のための情報収集か
そもそも、情報収集はなぜ必要なのでしょうか。情報収集は、「ゴール」なのでしょうか。だいたいの場合において、情報収集もまた手段にすぎないはずです。その先には「テスト」だったり「プレゼン」だったりが控えています。
ましてや、現代日本社会の情勢は依然「オリジナリティ」を重んじているわけですから、「みんなと同じ情報を持っている」ことだけでは、ほとんどゼロ査定となってしまいます。
プラス査定を獲得するには、「情報」を土台として、その上に自らのアイデアを加えていかなくてはなりません。言い換えれば、「理解」それ自体には積極的な価値はなく、その先の(独自の)「考察」にこそ価値があるということです。
哲学者のショーペンハウアーは「読書とは、自分で考える代わりに他のだれかにものを考えてもらうことである」と言っています。ただ読書をしていればいいというわけではないわけですね。
趣味ではなく実用のために読書をするのであれば、本を読んで内容を理解することはゴールではないということを肝に銘じておく必要があるでしょう。
3. 大人になってから習慣や価値観を変えることは難しい
読書に限った話ではありませんが、大人になると、それまでに形成された価値観や習慣を変えることは難しくなります。なぜでしょうか。
一つは、単に億劫だということがあるでしょう。すでに今までのやり方でやってこられたのであれば、あえて習慣を変える必要性を感じることは少ないのではないでしょうか。
もう一つ、フロイトが「防衛機制」と呼んだ機能が働いてもいます(「酸っぱいブドウ」の話を聞いたことがある方もいるかもしれません)。人間誰しも、「自分は正しい」と思いたいものです。だから、本を読まないまま大人になってしまうと、「本を読んでこなかった自分」を正当化したいがために、「読書なんて大した意義は無い」という発想をとってしまうのです。
だからこそ、若い内に「本」とのすばらしい出会いを経験しておくことは、非常に重要なのです。
そのためにも、周りにいる大人は、強制的に本を読ませるのではなく、自発的に本を手に取るきっかけを与えてあげることが重要です。「楽しそうに本を読む大人」が身近に一人でもいると、嫌でも「本」に興味を持ってしまうのではないでしょうか。逆に、学生の立場であれば、そういう大人を探すことが重要です。
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