文系大学は何が学べる?系統別の内容や進路をご紹介

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文系大学は何が学べる?系統別の内容や進路をご紹介

高校1年生です。
文系なのですが、将来どの学部が向いているのかわからなくて決められていません。
大学のホームページを読んでも長過ぎてよくわからないのですが、それぞれの学部でどのようなことを学べるのか教えてください。

大学にはどのような学部があって、どのような勉強をしているのか知りたい、ということですね。
大学のホームページよりもわかりやすく解説していきたいと思います。

文系の学問は大きく分けて「社会科学系統」と「人文科学系統」に分けられ、社会科学系統では社会の成り立ちを知り社会のあらゆる要素を分析していきます。
それに比べ人文科学系統では思想や文化や歴史を分析していきます。

1. 法学・政治学系

法学部では名前の通り社会のルールである法・法律を学んでいきます。
具体的な学習内容は学科によりますが、法律を解釈したり実例を学んだりします。
また、政治の仕組みについて学ぶ学部(学科)もあります。
実際に国会で動いている政治だけでなくその背景にある社会の状況を理解したり、世界の国との関係を学んだりもします。

法学部に入る人のうちの一部は超難関である司法試験を受けて法曹(裁判官・検察官・弁護士)を目指しますが、そのほかの人の進路は多様です。
国家公務員や地方公務員といった安定した職業を狙って法学部に入る人も多いです。
そのほか、法律の知識ではどの企業でも必要とされているので、マスコミや証券会社、保険会社、金融、といった多様な民間企業に就職先があります。

2. 経済・経営・商学系

経済学は景気の変動とそれに対する政府の対策などお金の大きな流れを学ぶマクロ経済や個人の生産活動・消費活動を学ぶミクロ経済、そのほかにも国の間のお金の流れを学んだりします。
数学(特に理系が高校で学ぶ数学Ⅲの分野)を学ぶので、数学に苦手意識のある人には厳しいかもしれません。
経営学部では会社運営の方法(経営・生産の管理や法務)を主に学び、商学部ではコストを管理する会計やマーケティングなどビジネスパーソンに必要な実務的なことを主に学びます。
これらの学部で学ぶ科目は共通しているものも多いです。

これらの学部はビジネスに直結しているので就職に強いと言えるでしょう。
多様な企業からの需要があります。
また、公認会計士や中小企業診断士などの国家資格の取得を目指す人も多く、それらの資格を取れば将来安定して高収入を望めるでしょう。

3. 文学・人文学系

この系統は幅広い分野を含んでいて、大抵の場合は様々な学科に分かれています。
「文学」はもちろん、「哲学」「歴史」「心理」「社会」などがあります。
勉強の内容は想像しやすいと思いますが、純粋に好きな科目がある高校生は人文学系を選択すればその科目の勉強に没頭することができます。
「心理」は近年とても人気で人の行動の背景を知れる面白い学問ですが、注意しておきたいのは実験が多いですし統計がとても重要なので意外と理系チックな部分もあるのでそういった覚悟は必要です。
また、今年から「公認心理師」という新たな国家資格が出来、活躍の場が広がりそうです。(今までは大学院まで進んで試験に合格することで「臨床心理士」という民間資格が取れ、カウンセラーとして採用されるためには臨床心理士資格が必須でした。)

「人文学系は就職出来ない」という偏見を耳にしますがそんなことはありません。
確かに法学部や経済学部のように大学で学んだ知識を就職先で活かすのは難しいかもしれませんが、企業が採用の際に見るのは学部ではなくその人自身です。
どこの企業にも人文学系の出身者はたくさんいます。
強いていうなら、人文学系に行きたい人はネームバリューがある大学を狙えるよう勉強しておいたほうがいいでしょう。
また、それでも就職が不安な人は大学生のうちに公務員試験の勉強をしておけば公務員への道がひらけます。

4. 教育系

教育学部では心理学・社会学などとても幅広い分野を学びながら教育のあり方を学んで行きます。
教育学部というと先生になる、というイメージが強いと思いますがそうではありません。
教員になるために必要な単位を取得すればもちろん教員になることもできますが(実は中高の教員免許であれば他の学部でも必要な単位を取得すれば教員になれます)、特に有名大学であれば教員にならずに一般就職する人も多いです。
教育学部で学んだ、人間に対する多面的な理解やマネジメント術を生かして企業の人事や営業に携わることが可能です。

5. 国際系

ICUや国際教養大学、早稲田や上智の国際教養学部が有名ですね。
これらの学部では英語でリベラルアーツを学ぶ事が多いです。
リベラルアーツというのは、「狭いが深い」専門教育と違い、幅広く教養を身につけて学問領域を横断して活躍するための総合力を身につける教育です。
授業は英語で行われる事が多いため実践的な英語力が身につき、帰国子女や留学生など多様なバックグラウンドを持つ学生がいることも特徴です。

そのほかにも「国際系」の学部といえば国際関係学・国際交流・国際文化など多様な側面から国際問題を学ぶ事ができます。

学んだことを生かして様々な国の人たちと交流する外交官や商社に就職するほか、幅広い知識や英語力を生かしてマスコミや外資系など幅広い分野に就職する事ができます。

いかがでしたか?大学進学後も含めた将来をイメージして、受験へのモチベーションを高めてくださいね!

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