大学受験の情報収集を上手くやる方法は？

ステップ1. 自分の興味・関心を知る

大学調べをする際に、最初にすべきことは「大学を調べる」ことではなく、「自分を知る」ことです。
なぜなら、大学には数多くの学部があり、いきなり調べてしまえば、膨大な量の情報の中から最適な大学を探さなければならなくなってしまいます。
自分はどのような興味・関心があり、どのようなことをしてみたいのかを知ることで、探すべき情報が見えてくるようにしましょう。
自分自身の今までの人生を振り返ってみる中で、自分のモチベーションが上がった瞬間や下がった瞬間を思い出すことで、興味・関心をリストアップすることができます。
自分自身の興味・関心は必ずしも具体的でなければならないわけではありません。
「物事の仕組みを考えてみたい！」や「人と話すのが好き！」のような抽象的なものでも構いません。
自分自身を見つめ直してみましょう。

ステップ2. 興味・関心に沿った「大学でやりたいこと」を決める

興味・関心が決まったら、大学でやりたいことを考えてみましょう。
考え方に正しい方法はありませんが、「大学で学ぶことを通してどうなりたいか」つまり、「なんのために大学に行くのか」を意識しながらやりたいことを考えることを推奨します。
なぜなら、大学はそもそも学問を探求する場であるためです。
大学生活において、学問を学ぶことは大きな割合を占めるため、それらを学んだ後のなりたい姿を意識することで自然と自分自身が本当に大学でやりたいことが見えてきます。
この部分はできる限り具体的にしてみましょう。「歴史を学びたい！」のような抽象的なものでは、大学を調べる際に絞り切ることができません。興味・関心を参考に「日本のファッションの歴史を探求したい！」のような具体的なものを作っていきましょう。

ステップ3. やりたいことのできる大学を探す

ここまでできたらようやく、大学調べを始めましょう。
ステップ2で決めた「大学でやりたいこと」をできる大学・学部を探してリストアップしましょう。
ネット上の大学検索サイト等を用いて、検索をしてみましょう。この時に、「子供に興味があるから保育学かな！」のように直接学部名で検索する人が多くいます。
もちろん、思いついた学部で調べてみたもので「大学でやりたいこと」のできる大学・学部はリストアップすべきですが、最適な学部・学問は必ずしも自分自身の既に知っているものであるとは限りません。
学部検索だけでなく、サイトのフリーワード検索やカテゴリ検索機能等を用いて自分が興味を引かれる大学・学部を探してみましょう。
やりたいことのできる大学を1つ見つけたら「これだ！」と満足するのではなく、複数探してリストアップすることを心がけましょう。

ステップ4. 大学を比較・検討する

やりたいことのできる大学がリストアップできたら、それらを比較・検討してみましょう。
どこが自分の本当に行きたいところなのかを比べる中で見つけ出しましょう。
この比較の際の条件は「研究環境」であったり、「ブランド」であったりと人によって様々にはなるでしょう。しかし、闇雲になんとなく比べるのではなく、自分にとってのMUST条件とWANT条件を明確にすることを心がけましょう。
MUST条件とは、「なくてはならない条件」のことであり、これがないのならば大学に行きたくないと思うような条件のことです。
一方で、WANT条件とは、「あったら嬉しい条件」のことであり、大学になくても良いがあったらすごく嬉しいと思うような条件のことです。
この2つの条件を明確にすることで、比較の際の軸ができます。
MUST条件のないものはリストから除外し、残ったものの中で、WANT条件が多い順に志望度を決めてみましょう。

以上の4ステップを踏むことで、効率的に質の高い大学調べができます。
志望度が定まった後はオープンキャンパスや説明会に行ってみて、自分の肌で大学を体感してみましょう。
また、4ステップを踏んだ後に大学を見てみることで、闇雲に調べていた時よりも大学を見るための自分なりのフィルターができているはずです。
自分に最も合った大学を見つけて充実した学生生活を送っていきましょう。