春から中学一年生になる子を持つ親です。
学校の定期テスト対策のために塾探しをしています。
小学生のころから塾には通わせていたのですが、学習塾の形態(集団 / 個別 / 少人数など)や、ご担当いただく先生によって勉強のやる気が上がったり、一方で下がったりといった様子だったので、中学校からの塾選びは慎重に選びたいと考えています。何かアドバイスはありますか。
学習環境や担当の講師によって、勉強のやる気が変動することは多くのお子様でよくあることですね。時には先生との相性が原因で得意科目や苦手科目が出ることも多々あります。
今回は塾探しをご検討されている皆様に「モチベーション」の観点からアドバイスをさせていただきます。
お子様のモチベーションが高まるときってどんなときですか?
いきなりですが「お子様のモチベーションが上がりやすい時、または下がりやすい時はどんな時ですか」と聞かれたときにお答えすることはできますか。なんとなくはわかるけれど、改めて聞かれると返答に困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
モチベーションアカデミアへご相談頂いた方には「お子様一人ひとりには、その子の"モチベーションタイプ"というものが存在する。」というお話をさせていただいております。
モチベーションタイプとは、その人ならではの環境への向き合い方、そして大切にしたい価値観を表したものです。モチベーションタイプには4つのタイプあり、まず初めにそれぞれのタイプに関してご説明します。
1.アタックタイプ(達成支配型)
◆どのようなタイプか
- 自分で決めたことをやりたい。成功したい
- 友達や親、兄妹から「すごい」と言われたい
- 人に関与されることが嫌だ。
一言で表すと「勝敗や損得といった価値観が大切なタイプ」です。
2.シンキングタイプ(論理探求型)
◆どのようなタイプか
- 様々な知識を吸収したい。理由を知りたい
- 複雑な物事を究明したい。自信を持ちたい
- 勢いだけで走ること・無計画な状態を避けたい
一言で表すと「物事の因果や真偽などを深めたいタイプ」です。
3.フィーリングタイプ(審美創造型)
◆どのようなタイプか
- 新しいものを生み出したい。楽しいことを計画したい
- 自分の個性を理解されたい
- 平凡であること、同じことの繰り返しを避けたい
一言で表すと「苦楽や好き嫌いといった価値観を大切にしたいタイプ」です。
4.レシーブタイプ(貢献奉仕型)
◆どのようなタイプか
- 誰かのために頑張りたい、感謝されたい
- 中立的な立場、集団の真ん中でいたい
- 他者との競争よりも、「仲の良さ」を大切にしたい。
一言で表すと「善悪や調和といった価値観を大切にしたいタイプ」です。
ご覧の通り、4つのタイプによって大切にしたい価値観が全く異なっています。
こういった価値観を的確に把握することは、お子様の学習環境をどのように整えていくか、またはどのようなお声がけをすればモチベーションUPにつながるか、といった点に非常に参考になります。
モチベーションタイプを意識したお子様へのアプローチ
では、先ほどご共有したタイプに応じて、どのようなアプローチをお子様に対してしていくとモチベーションがUPするのか、またはDOWNしてしまうのか、ご説明します。
1.アタックタイプ(達成支配型)
◆モチベーションUPの秘訣
- 達成までの明確な目標設定をサポートし、勝てるイメージを湧かせてあげる
- 自分なりのライバルを設定させ、負けじと頑張ろうといったコミュニケーションをとる
- 極力干渉は避け、自由にできる範囲を広げてあげる
◆モチベーションDOWNの要因
- 自分なりの勉強の進め方に関する裁量を剥奪されるとき
- 周囲が低い基準を容認していたり、または高い基準に対して無関心な時
2.シンキングタイプ(論理探求型)
◆モチベーションUPの秘訣
- 能力向上の学習機会を創出し、探求心をくすぐってあげる
- 自身の長所が活かせる環境を与え、自尊心を保ってあげる
- エラー・失敗を許容し、難易度の高いことに対して成功出来たとき。
◆モチベーションDOWNの要因
- 一貫性のない指示を受けるとき
- 無駄だな、意味がないなと思ってしまうとき
3.フィーリングタイプ(審美創造型)
◆モチベーションUPの秘訣
- お子様のアイデアや独自の視点を評価してあげる
- 新しい取り組みを多数盛り込みながら、独自の勉強方法を見出してあげる
- 状況の変化を起こしたり、多様性を認めたりしてあげる。
◆モチベーションDOWNの要因
- 形式だけ、単なる暗記などのシステム的な環境にさらされたとき
- オリジナリティが制限されたとき。(「~べき」といった言葉など)
4.レシーブタイプ(貢献奉仕型)
◆モチベーションUPの秘訣
- 貢献に対して感謝や励ましの言葉をかけられたとき
- 良好なチームワークの中で勉強が出来たとき
- 友人との交流機会があり、助け合える環境があるとき
◆モチベーションDOWNの要因
- 自分の貢献に対して周囲が無関心なとき
- 理不尽や不誠実なできごとに遭遇したとき
このように各モチベーションタイプによってモチベーションが高まるときと、下がるときの要因は様々です。こういったタイプを把握することが塾選びの際のヒントにもなります。
例えば、アタックタイプのお子様は、競争環境、ライバルの存在はモチベーションアップにつながる可能性があります。そのため集団塾への通塾は検討に入れても良いでしょう。
一方で、レシーブタイプのお子様に関しては、伴走してくれる人や親身に相談に乗ってくれる環境があるとモチベーションアップにつながる可能性があります。そういったお子様は個別や少人数制の塾を活用し、信頼できる先生と共に勉強を進めていくことがおすすめです。
また、お子様自身も自分のモチベーションタイプをしっかりと把握しておくことで、自分のモチベーションをコントロールできるようになっていきます。モチベーションタイプを把握しておくことはモチベーションをコントロールしていくうえで非常に重要なことですので、お子様とご一緒にどのタイプかをお話ししてみるのもよいでしょう。
そして、塾の情報を見たりや体験などをして、お子様にあう最適な塾選びのヒントとしてもらえたらと思います。
モチベーションアカデミアではご相談いただいた方にモチベーションタイプ診断の機会を提供しています。診断結果を踏まえ、お子様にあった学習環境や方法、お声がけのアドバイスなどをさせていただき、一人ひとりにカリキュラムを設計しています。
モチベーションアカデミアは、その名の通り「やる気を引きだす独自の技術」をもって授業をする塾です。
人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
また「対話型授業」を通して勉強への抵抗感を和らげ、前向きに学習に取り組む環境を整えるとともに、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
この2つの「勉強の仕方」と「学習習慣」を獲得することで、効率的な成績向上を図ります。
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