塾に通っているが成績が上がりません。転塾するべきでしょうか?

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塾に通っているが成績が上がりません。転塾するべきでしょうか?

高3です。2年夏より映像授業系の塾に通塾していますが、2年になってから体調崩し、一時期学校を休んでいました。
成績は特進クラスの下の方です。
学習については自分なりに分析、計画をたてて進め、成績は少しは上がってきてはいるものの、塾の国公立大カリキュラムの消化が徐々にずれ込み、親と計画の立て方、勉強の時間で意見の違いがあり冷戦状態です。
志望校である東京都立大学の判定は未だE判定に留まっております。この際、思い切って塾を変えるべきでしょうか?

「塾に通い続けているものの、なかなか成績に反映されない」というお悩みは、多くのご家庭から耳にします。
「今のままでよいのだろうか...」という不安は、日を追うごとに大きくなることとでしょう。

今回は、「今の塾を続けるべきか?」をお悩みの際に、ぜひ検討したい3つのポイントをご紹介していきたいと思います。

1. 「今、必要な学習」に注力できているか?

目標に向けて過不足がないか、冷静な判断が必要です。

まず、「現状のコースやカリキュラムが、お子様のレベルに合っているか」を確認しましょう。

今回のケースでは学校が休みがちだった時期があり、「国公立大カリキュラムを消化中」とのことですが、残念ながら模試はE判定。
この結果を踏まえると、「そのカリキュラムについていけるだけの学力」が不足している可能性があります。

高い目標を置けば置くほど、焦る気持ちも高まり「先へ先へ」進みたくなることが多いように思います。
しかし、土台となる基礎学力が盤石になっていない段階で難易度の高いカリキュラムをこなしても、内容を理解できずに終わってしまいます。
特に数学や英語など、「単元の積み重ね」が得点力に繋がる科目は、「応用問題をいくら解いても成績が上がらない」という事態に陥りがちです。

逆に、簡単すぎる内容をこなしているだけでも、実力向上は望めません。
また、「英文法はできるけど、英作文は苦手」といった、出題形式の違いによって失点していることもあります。
大切なのは、細かくつまづきポイントを洗い出し、「自分の実力」と「合格に必要な学力」のギャップを丁寧に埋めていく学習を進めることです。
理想的には、

  • 4~5割は楽勝
  • 2~3割は頑張れば解ける
  • 1~2割はしっかり解説を聞いて理解する

程度の演習や授業を受けられるのが良いでしょう。

こうした分析ができないかを塾と相談し、「カリキュラムについていけない場合」「カリキュラムが簡単すぎる場合」に、コース変更や別途のフォローを依頼できるかどうかは、現在の塾を継続するかどうかの一つのチェックポイントとなります。

2.「自習の効果」を高められるか?

「わかる」だけでなく、「解ける」状態への導きがあるかどうかで判断します。

次に、自習の進め方の指導やチェックをしてもらえるかも重要な視点です。

どんなに素晴らしい授業を受けて「わかった!」という感覚を得られたとしても、復習や類似問題の演習を積み重ねなければ、「自分で解く力」は身につきません。
高3になると、志望校に合わせたレベルの高い演習とその解説が授業の中心になることが多くなり、宿題も応用演習を課されることが増えてきます。
こうした演習を進める中で、「マルかバツか」ばかりに目を奪われないように注意が必要です。
「なぜ、この解答は正解 / 不正解なのか」を振り返り、自身が解答をする手順の修正・定着や不足した知識の補完を意識した学習を行わなければなりません。

授業を真面目に受け、自習を進めているものの「思ったように成績が上がらない」という場合、こうした分析があいまいで「ただ大量に演習を進めている」可能性があります。
その状態から脱却するためには、

  • 定期的な学習内容や方法論のチェック
  • 改善ポイントの指摘
  • 具体的な方法論や扱う内容のアドバイス

の3点を行ってくれる塾が良いでしょう。

今回のケースでも、我流の分析やスケジューリングが効果的でない可能性がありますので、まずは今の塾の先生に相談してみてはいかがでしょうか?

3. 「本人の意志」はあるか?

あくまで主役は「お子様本人」です。保護者様は「相談役」になりましょう。

最後に、何よりも「本人の意志」を確認することを忘れてはいけません。

特に、お子様本人が塾を気に入っていたり、手ごたえを感じ始めていたりしている中で、突然「塾を変える」という話題を出すことはNGです。
この状態で塾を変えることを提案しても、お子様自身の中で「なんで!?」という抵抗感が生まれてしまいます。
その状態で塾を変えたとしても、納得感がないため、学習に身が入らなくなる危険があります。

ですから、突然の「命令」を下すのではなく、

  • 「心配している」ということの共有
  • 「目標」の再確認
  • 「やるべきこと」の相談

を通して、「なにを」「何のために」「どうやるのか」の認識を、お子様本人と合わせておくべきでしょう。
そのうえで、「今の塾を続けるべきか」「他の塾に移るべきか」を「話し合って決める」ことが大切です。


あくまで塾や予備校は、「お子様を志望校合格に導くツール」です。
現状の課題をしっかりととらえ、その解決に向けて有効なツールかどうかを、親子で冷静に判断していくのがよいでしょう。


受験の日が近づけば近づくほど、安易な転塾はむしろ学習効果を下げることも多いです。
どうしても心配な場合は、今お通いの塾に相談をしながら、別の塾にも学習相談を申し込むなどして、「セカンドオピニオン」を求めてみてはいかがでしょう?
新たな気づきが得られるかもしれません。

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受験に合格する上で必要な知識・解答力だけでなく、自立力・主体性・やる気までを指導範囲としています。個別のカウンセリングとコーチングによって、自ら勉強に取り組めるように導いていきます。これにより、「自立した学習習慣」を獲得します。
授業では、本質を問う訓練をくり返し、基礎知識と応用力を身につけ、教わったことを「自分で使いこなす」という勉強の仕方を学びます。
「対話型授業」を通して思考力を高め、「本質的な学力」を獲得します。

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