進路選択に、親としてどう関われば良いでしょうか?

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進路選択に、親としてどう関われば良いでしょうか?

本人は進路について特に希望はないので、私の出身校である青山学院大学に我が子も行ってほしいと考えています。
良かれと思ってのことですが、いまいち勉強に身が入っていないようで悩んでいます。親がどこまで口出しすべきかとも思うものの、放っておけば何もしなさそうで悩んでいます。

主観的なアドバイスと客観的なアドバイスを、時期を見て使い分けることが大切。

1. 主体性を育みたいのであれば、こちらから案を提示しない

保護者の皆様としては子どもの進路が心配になるのは当然のことです。自分の時以上に、文理選択や志望校の選択に、慎重になり、あれこれと考えてしまうのではないでしょうか。

しかし、「ここにいったらいいんじゃない」と具体的に進路を提示してしまうと、子どもは何らかのかたちでその影響を受けてしまうことになります。

その提案を鵜呑みにしてしまうかもしれませんし、あるいは逆に反発するかもしれませんが、いずれにしても、大きな影響を受けてしまうことに変わりはありません。

すると、その提示された進路を起点にしか考えられなくなり、「そこだけしか目指さない」「真逆の進路を選ぶ」といった、極端な選択にもなりかねないのです。

これから、大学に行き、社会人になり、あるいは家族を持ってと、年を重ねるにつれて自身で決断しなければならないことは増えてきます。その際に、自分の意志で主体的にものごとを決断することができるようになってほしい、というのが保護者の皆様としては一番の願いなのではないでしょうか。

だとすれば、子どもが意見を出す前に、保護者の皆様が案を提示してしまうのは好ましくありません。

でも、かといってまったくの放任主義というのも、それはそれで不安があるでしょう。では、適切な声かけの仕方やタイミングとはどのようなものになってくるのでしょうか。

2. 自身の意見ではなく、多様な観点・価値観を伝える

ご自身の経験からアドバイスをしたくなる気持ちはよく分かりますが、そうしたアドバイスは主観の上に成り立っているため、それがそのままお子さんにも有用かというと、そうではないケースもあります。

したがって、あくまで客観的につくられた診断ツールなどを活用することをおすすめします。

具体的に言うと、進路選択についての情報誌や、学部一覧、職業リストです。最近だとそれらの適性を診断するオンラインツールも、無料で受けられるものがあります。

まずはそういったものを、心理テスト感覚で親子で楽しみながらやってみるのはいかがでしょう。

そのうえで、「たしかにこれは向いているかもね」「えー、これはやだよ」と話が拡がれば理想的です。

また、お子さんと進路の話をする際には、どんな意見を言う場合でも、「メリット」「デメリット」の両面を伝えるように心がけてください。

ひそかに興味をもっていた進路に否定的なことを言われてしまうと、とたんに子どもは心を閉ざしてしまうでしょう。

そうならないためにも、「○○の点は魅力だけど、××の面では厳しい部分もありそうだね」などと、メリット・デメリットの両面をメッセージの中に盛り込んでみてください。

こうした、中立的な立場で話してくれる相手がいると、子どもも変に意地になったりせず、素直な気持ちで自分の将来を考えることができるでしょう。

3. 体験談を集める

こうして、子どもが本気で自分の将来を考えるようになったら、ここで始めて保護者の皆様の体験談が生きてきます。

自分が問題意識を抱えていないうちに助言をもらっても、うるさく思うばかりですが、いざ真剣に悩み始めると、そうしたアドバイスがありがたく感じられるものです。

このときは、あくまで自分の体験が一例にすぎないことを強調しつつ、ご自身の体験やその時感じていたことなどを、率直に語ってあげてください。

また、この時期はできるだけ多くの見解に触れ、見聞を広める良いチャンスでもあります。(保護者の皆様の)友人や親戚などに呼びかけ、お子さんの進路相談に乗ってもらう機会をつくってあげてはどうでしょうか。

ひょっとすると、保護者の皆様にはかえって遠慮していて、言えていないことがあるかもしれません。その意味で、ほどよい距離感の人と進路について話す機会は、大変貴重なものになるでしょう。

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