青山学院大学(青学)ってどんな大学？

青山学院大学は、文系・理系の様々な分野の学部が存在する私立の総合大学の一つで、毎年多くの受験生が受験する人気の私立大学です。
早慶に次ぐ、「GMARCH」と呼ばれる首都圏の難関私立大学群のひとつでもあります。
この記事では、そんな青山学院大学の校風や雰囲気、各学部の特徴などを詳しくご紹介します！ 青山学院大学に興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください！

1. 青山学院大学の歴史について

青山学院大学は、アメリカのメソジスト監督教会が日本に派遣した宣教師によって創設された3つの学校を起源とする総合学園「青山学院」を母体として、1949年に新制大学として開設された大学です。母体である青山学院がキリスト教の精神を重んじているため、大学１年生の必修科目に聖書の授業、創立記念礼拝やクリスマス・ツリー点火祭といった宗教行事が行われます。

青山学院大学はミッション系の大学として「地の塩、世の光」をスクール・モットーにおき、地球規模の視野に基づく正しい認識をもって、自ら問題を解決する知恵と力をもつ人材を育てることを目標としています。（参考：青山学院大学HP）

2. 青山学院大学の校風・雰囲気

青山学院大学のイメージは、昔から「おしゃれ」や「明るい」といったキラキラしたイメージがあります。そのイメージは今も健在で、キャンパスや学生の華やかな雰囲気に憧れて青山学院大学を志望する人がいるほどです。

また、2015年から4年間総合優勝を連続受賞した箱根駅伝も人気の一つです。原監督の積極的なメディア露出によって、青山学院大学の知名度は更に上がり、地方や幅広い年代の人に強い印象を与えました。他にも、40年以上の歴史を持つミスコンや、アナウンサーになる卒業生が多いといった青山学院大学ならではのブランドがあります。

3. 青山学院大学のキャンパス

青山学院大学には２つのキャンパスがあります。

・青山キャンパス（東京都渋谷区）

文、教育人間科学、経済、法、経営、国際政治経済、総合文化政策学部の学生が４年間通うキャンパスです。渋谷駅から徒歩約10分、表参道駅からは徒歩約5分とアクセスが良く、都心にありながら緑あふれるキャンパスであることが特徴的です。キャンパス内には登録有形文化財に登録された建物もあり、趣が随所に感じられます。

・相模原キャンパス（神奈川県相模原市）

理工、社会情報、地球社会共生、コミュニティ人間科学部の学生が４年間通うキャンパスです。青山キャンパスの雰囲気とはまた異なり、近代的で洗練されたデザインのキャンパスが特徴的です。相模原グラウンド、屋内練習場、V棟スタジアムといったスポーツの練習に適した環境がそろっており、またC棟ウェスレー・チャペルにはオルガンが設置され、文化面での設備も整っています。

4. 青山学院大学の学部

青山学院大学には、文理合わせて11の学部が設置されています。それぞれの学部の特徴などをご紹介します！

■文学部

文学部は、設立当初から存在する歴史ある学部で、現在は英米文学、フランス文学、日本文学、史学、比較芸術学科の５学科が存在します。全学共通教育「青山スタンダード」、文学部共通科目、各学科の外国語科目、専門科目を学生自らが主体性をもって組み合わせ、個性的で多様な学び方ができるのが特徴です。また、各学科に学部生、大学院生、専任教授、卒業生が参加する学会が設置されていて、社会に研究成果を発信する場が整っています。

■教育人間科学部

教育人間科学部は文学部教育学科と心理学科を前身としているため、教育学科と心理学科の２学科で構成されています。両学科に共通する「教育・研究の基礎であり核」として「臨床」「発達」「情報」「身体」の４つの学びを挙げられており、それぞれの専門知識を深めつつ、両学科の総合連携学習も行っているのが特徴です。

■経済学部

経済学部は、経済学科と現代経済デザイン学科の２学科に分かれており、理論・政策・歴史３分野から経済学の総合力を学び、公共経済学・地域経済学を基にした知識を身に付けて実践的な力の獲得を目指す学部です。毎年、学部内で経済学などに関する論文・エッセイコンテストを行っていて、分析力・文章力・論理的思考力といった、現代社会が抱える諸問題を自らの力で分析し、解決する力を高める機会を提供しています。

■経営学部

経営学部は、企業の視点で考える経営学科と、消費者の視点で考えるマーケティング学科の２学科に分かれ、企業と消費者という二つの方向から現代の経営を考える学部です。近年のグローバル化進展に合わせて英語教育にも力を入れていて、少人数クラスで読解力とコミュニケーション能力の育成に重点をおいた授業を行っています。

■法学部

法学部は、法学科とヒューマンライツ学科の２学科に分けられています。法学科では、法学の全体像をつかみ、法学の基礎を得るために、1,2年次に必修科目・基礎科目を集中的に学び、3年以降はそれぞれが専門知識を深めていくという仕組みを取っています。一方ヒューマンライツ学科は、人権問題を理解し、問題解決能力を養うために、法学系の必修科目の他に経済学や政治学といった法学以外の学問の基礎を１年次に学びます。２年時以降は様々な人権問題を具体的に学び、その解決方法を見つけるための知識や思考法を教える授業が用意されています。

■理工学部

理工学部は、物理科学科、数理サイエンス学科、化学・生命科学科、電気電子工学科、機械創造工学科といった幅広い分野をカバーする独自の７学科編成の学部です。手厚い理系教育が特徴的で、全ての専門分野の基礎となる数学については、入学前に学力を補填する「リメディアル教育」に参加することができ、また２年次には理工学系に必要な英語を学ぶ「English for Specific Purpose」という授業が用意されています。

■国際政治経済学部

国際政治経済学部は、国際政治学科、国際経済学科、国際コミュニケーション学科の３つに分かれており、世界を意識し語学に力を入れていることが特徴の一つです。４年間にわたって、英語と第２外国語（フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ロシア語、韓国語の中から１つ）を学習し、かつ卒業に必要な単位のうち3分の1以上を、英語で行われている専門科目で満たさなければならないという条件があります。また、国際問題を分析・解決する力を習得するためには、複合的な知識が必要と考え、さまざまな分野の授業を履修できるも特徴です。

■総合文化政策学部

総合文化政策学部は、古典からポップカルチャー、音楽、映像、宗教、都市とあらゆる領域にわたる様々な分野を対象とし、これからの文化や芸術の創造・発展について探究する学部です。2, 3年次に行われる、クリエイターや企業といった外部機関と連携して活動するインターンシップ型・プロジェクト型の授業「ラボ・アトリエ実習」は総合文化政策学部ならではのもので、授業の一環として仕事の現場に参加することが出来ます。

■社会情報学部

社会情報学部は、「文理融合」をコンセプトに、社会・情報・人間の複数分野にまたがる複合的な学びを通して、論理的・数理的思考やコミュニケーション能力、情報活用スキルをもった高度情報社会で活躍できる人材を育成する学部です。日本語だけでなく、英語でのプログラミング、論理的説明を基礎力として生徒に求めるため、社会に出てからも使える実践的な学びが多いのが特徴です。

■地球社会共生学部

地球社会共生学部は、世界中の人々と共生するために専門的な知識と実行力をもった人材を育てるためにできた学部です。「経験知」を重視していて、２年次後期に一定の成績を満たしている生徒は、原則全員東南アジアに半年間留学する学部留学が特徴です。また、コミュニケーション能力としての英語の習得を目指し、進学・就職に向けての専門的な英語の教育を行っています。

■コミュニティ人間科学部

コミュニティ人間科学部は、2019年に開設された比較的新しい学部です。１年次は必修科目で基礎を固めますが、二年次からは「子ども・若者活動支援」「女性活動支援」「コミュニティ活動支援」「コミュニティ資源継承」「コミュニティ創生計画」の５つのプログラムのうちの１つを選んで、そのプログラムを中心に学習するカリキュラムが特徴です。また、１年次から４年次まで行われる演習科目は、全て少人数制での指導を行っています。