青山学院大学(青学)コミュニティ人間科学部 自己推薦入試の対策法をプロが伝授

青山学院大学の総合型選抜は、学部・学科ごとに様々な入試方式が用意されています。その中でもコミュニティ人間科学部では、これまでの活動経験を活かすことが出来る、またはその意欲がある人を迎え入れることを目的として、「自己推薦入試」を実施しています。この記事では、そんなコミュニティ人間科学部自己推薦入試の対策法のポイントをご紹介します。

※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。（参考：青山学院大学HP）

1. コミュニティ人間科学部自己推薦入試の内容

青山学院大学のコミュニティ人間科学部自己推薦入試の実施内容は、次の通りです。出願資格は２つの種類に分かれており、どちらかを選択できますが、募集定員は２つに分かれておらず、２種類合計の定員のみ設定されています。

・出願資格

（1）下記のいずれかに該当する人

1. 高校卒業から５年以上経過した人
2. 高校卒業後、すでに定職についている人
3. 高校卒業見込みの人で、すでに定職についている人

（2）下記の全項目に該当する人

1. 個人または各種青少年団体で約１年以上のボランティア活動といった社会貢献活動歴がある人
2. 高校の評定平均が3.5以上

・募集定員

約12名

・一次選考（書類選考）の内容

コミュニティ人間科学部自己推薦入試の一次選考は、出願時に提出する書類を総合的に判断して合否決定されます。

≪提出が求められる主な出願書類≫

• 志願票 / 調査書
• 志望理由書（1,200字以内で記述）
• 志願者の活動資料
• 入学者選抜課題
  出題されたテーマについて2,000字以内での小論文の提出が求められます。
  （2022年度入試のテーマ）
  あなたの住んでいる、あるいは知っている地域での活動について具体的な事例を挙げ、　その歴史的なバックグラウンドや今日の社会における意義を述べ、これから の活動の展　望を述べてください。

・二次選考の内容

一次選考に合格した人は、試験場での二次試験に進みます。二次試験は「小論文」と「個別面接」の2つが実施されます。

《小論文》

小論文は試験時間60分です。地域やコミュニティに関したテーマが出題される傾向にあります。

《個別面接》

個別面接は、一人あたり20分程度で実施されます。事前に提出した志望理由書・入学者選抜課題などの内容を踏まえ、これまでの学習・活動についてや、大学・社会に出てから行いたいことなど、オーソドックスな内容が質問されます。

2. コミュニティ人間科学部自己推薦入試の対策ポイント

ここからは、そんなコミュニティ人間科学部自己推薦入試のポイントについてご紹介します。

・出願資格「1年以上の社会貢献活動」に注意

コミュニティ人間科学部の自己推薦入試では、個人での何らかのボランティア活動や青少年団体などでの活動などの社会貢献活動歴が1年以上必要になります。そのため、急に準備して出願することはできませんので、余裕を持って準備をしておくことが必要になります。大学側としては、ボランティア活動などに元々関心があり、そのような活動を継続的に行っている人を評価したいと考えているわけですから、その時点でこの自己推薦入試に自分が向いているかどうかが判断できると思います。

・どのようなことを研究したいのか、明確にしておこう

コミュニティ人間科学部は、「文学部」や「法学部」といった一般的な学部とは異なり、さまざまな内容について学ぶことができる学際的な学部になっています。自己推薦では当然、大学の志望理由をまとめる必要がありますが、さまざまな内容が学べる学部だからこそ、「自分はこの学部でどんなことを学び、研究したいのか」を明確にすることが重要です。学部のHPを見ると、学部内のコースやカリキュラムの詳細を調べることができ、子どもの発達からジェンダー、コミュニティの文化資源についてなど、さまざまな授業内容が書かれています。学部所属の教授の著作や論文に触れてみることもしながら、具体的に言語化をしていきましょう。