明治大学の一般選抜入試の特徴とは?

明治大学の一般選抜入試の特徴とは?

明治大学を志望しています。明治大学の一般選抜には、各学部の個別入学試験の他に、全学部統一試験や共通テスト利用試験もあると聞きました。
チャンスを広げるためには、それらの入試も受けた方がいいのでしょうか。明治大一般選抜の特徴や注意点などを教えてください。

明治大学の一般選抜入試には、各学部で実施される「学部別試験」の他に、一回の統一試験で各学部の合否判定が行える「全学部統一試験」や、共通テストの結果だけで合否判定が行える「共通テスト利用試験」があります。また、英検などの「英語4技能試験」を活用する入試方式がある学部もあります。この記事では、そんな明治大学の一般選抜の特徴についてご紹介します!

※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。(参考:明治大学HP

1. 一般選抜の各入試種別について

明治大学の一般選抜には、次の3つの入試方式があります。

①学部別入学試験

各学部の独自問題によって選抜を行う、最も一般的な入試方式です。入試は全て明治大学のキャンパスにて行われますが、学部ごとに異なる日程で実施されます。3つの入試種別の中で最も多くの定員数が割り振られており、その分他の入試形態よりも倍率が低い傾向にあります。

科目は「3科目型」が中心で、文系の多くの学部で「英語」「国語」とあと1科目選択(地理歴史や数学)、また理工学部では「数学」「理科」「外国語」の3科目が課せられます。配点の傾向としては、全体的に「外国語(英語)」の配点が他の科目に比べて高い学部が多くなっています。

問題はマーク式と記述問題の併用型(一部マーク式のみの問題あり)です。また、「漢文」については、文学部では大問として出題されるほか、法学部・商学部・国際日本学部でも小問として出題される可能性があります。

■「英語4技能試験」活用方式について

学部別入学試験のうち、商学部、経営学部、国際日本学部の3つについては、通常の学部別試験方式とは別に、英検などの「英語4技能試験」を活用する入試方式があります。英語4技能活用方式は、通常の試験方式とは別枠で定員が設けられており、特に外国語学習を重要視する「国際日本学部」では多くの定員が割り振られています。商学部と国際日本学部では「出願資格」としてのみ利用され、経営学部ではスコアが高ければ、20点、30点と入試得点に加点されます。


②全学部統一入学試験

全学部統一入学試験は、「全学部統一の一回限りの入試」を受験することで、各学部の合否判定を行える入試です。各学部ごとに出願することができ、一回の受験で複数の学部の合否判定を出すことができます(ただし、学部ごとの受験科目の指定の違いにより、同時出願できない組み合わせがあるため注意が必要です)。

例年、各学部別入試よりも早い日程(2月頭)に実施され、東京・神奈川の明治大学キャンパスを含む全国8都市で受験することができるのも特徴です。学部別試験とは異なりすべてマーク式の問題で、問題は共通ですが学部によって配点が異なります。また、学部別試験に比べて定員が少なく設定されており、一般的に倍率は高くなる傾向にあります。

■「英語4技能試験」活用方式について

全学部入試にも、英語4技能試験を活用した入試方式があります(農学部、経営学部、国際日本学部、総合数理学部のみ)。全学部入試の英語4技能試験活用方式の場合、所定のスコア基準を満たせば「外国語」試験が免除され、代わりにスコアが外国語の得点として換算されます。ただし、「外国語」試験を受験すると、英語4技能試験を活用しない他学部・他方式を同時出願することができるというメリットがあるので、覚えておきましょう。

③共通テスト利用入学試験

この他に、明治大学の一般選抜には「共通テスト利用入試」があります。この入試種別は、大学入学共通テストの得点だけで合否判定を行うもので、「前期日程」と「後期日程」の2つがあります。

前期日程は全ての学部で実施され、共通テストの「前日」までが出願期間となっています(つまり、共通テストの自己採点の結果を見てから出願を決めることはできません)。学部ごとに受験科目が異なっており、学部の中でも「3科目方式」「4科目方式」「5科目方式」などと細かく方式が分けられています。そのような形で、学部・方式間で受験科目が大きく異なるため、併願を行う場合は不足科目がないかどうか注意が必要です。

また「後期日程」は、前期日程の合否を確認してから改めて出願することができるもので、商学部、理工学部(機械工学科を除く)、総合数理学部の3つの学部でのみ実施されます。

2. 入試方式の選び方・受験上の戦略について

そのように「学部別」「全学部」「共テ利用」の3つの方式がある明治大学一般選抜ですが、実際に入試方式はどのように選択すればいいのでしょうか。他の私立大学と同じく多くの入試方式・学部に同時に出願することができますが、入試方式選び、そして受験戦略を立てる上では次のポイントに気をつけましょう。

①ボーダー以下の成績であれば、まずは学部別入試対策に集中すべき

各入試種別の性質を考えると、学部別入試に比べて全学部入試の方が難易度が高い傾向にあります。各学部のボーダー偏差値も、全学部入試の方が平均2.5ポイントほど高く、合格最低点も1割ほど高くなる傾向になります。全学部入試は「チャンスが増える」という意味ではメリットもありますが、その分対策しなければならないことも増えるため、勉強時間が分散してしまうデメリットもあります。もしあなたが、明治大学のボーダー以下の成績状況であれば、まずは合格可能性の高い「学部別入試」の対策に集中することをおすすめします。全学部入試は、本命の学部別入試の「前哨戦」として、「本番慣れ」をするという位置付けで受験するという選択肢もとることができます。

また、共通テスト利用入試は、8割後半の得点率が要求される学部が多く、非常にハイレベルな戦いとなります。明治大学を第一志望として、なんとしても合格したいという場合は、まずは学部別入試の問題で合格得点を取れるようにすることが優先です。

②時間に余裕があれば、英語4技能試験を受験しておくべし

学部に限りはありますが、商学部、経営学部、国際日本学部など「英語4技能試験」活用方式のある学部の受験を考えているなら、活用なし方式と併願すれば単純にチャンスが2倍に増えるわけですから、特に受験学年でない人は時間のある時に4技能試験にチャレンジしておくことをおすすめします。

ここで注意点が2つあります。1つ目は、スコアには「有効期限」があるという点です。明治大学の各入試方式では、およそ2年前までに取得したスコアなどが有効となり、それ以前のものを提出することができません。正確な期限については、必ず入試要項を確認してください。2つ目は、学部によって有効な試験の種類に若干違いがあることです。例えば学部別入試の場合、TOEICは経営学部、国際日本学部では活用できますが、商学部では対象外となります。これについても、事前によく確認しておきましょう。

③「滑り止め」であれば、全学部・共テ利用がおすすめ

早稲田・慶應といった難関私大を第一志望としていて、滑り止めとして明治大学の受験を検討している場合は、全学部入試での受験がおすすめです。もちろん第一志望に不安があるようなら、学部別入試への出願も積極的に検討したいですが、全学部入試であれば一回の試験で複数学部への出願を行うことができ、時間の節約になりますので、検討して良いでしょう。

また、特に東大などの難関国公立大学を受験する方の中で、共通テスト利用入試での私大受験を検討している場合、早稲田大学の次点として明治大学の共通テスト利用入試を受験することも選択肢です。平均して早稲田大学の共テ利用よりも若干ボーダーが下になっているため、保険として選択肢に入ってくるでしょう。

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