立教大学観光学部の自由選抜入試の受験を考えているのですが、どのように対策をすればいいでしょうか。
立教大学の観光学部はどんな学部?
GMARCHと呼ばれる関東の難関私立大学群の一つとしても有名な立教大学観光学部は、1967年にホテル・観光コースが観光学科として独立し、日本初の4年制観光教育・研究機関となったのち、1998年に日本初の観光学部となったという経緯があります。同年、大学院観光学研究科が設置され、学部から博士後期課程までの一貫教育がスタートしました。このように、立教大学観光学部は、歴史と伝統を誇る、観光に特化した日本でも有数の学部です。
観光学部の学生が通うのは埼玉県にある新座キャンパスです。立教大学は池袋キャンパスの方が人気を集めがちですが、新座キャンパスにも独自の魅力は多数あります。たとえば、新座キャンパスの図書館は国連世界観光機関(UNWTO)寄託図書館となっており、観光関係図書を多数所蔵しています。
また、メディアセンターには学生が自由に利用できる学内PCが約1000台備えられています。他にもガラス張りの学生食堂や、カフェメニューも楽しめる「木かげ」、室内競技用のアリーナ5面を備える体育館、競泳用の国内基準プールとして公認されているセントポールズ・アクアティックセンター、ユリの木ホール、立教学院聖パウロ礼拝堂(チャペル)など、学習・文化・スポーツを楽しむための充実した環境が整っています。
立教大学観光学部の学習内容
立教大学観光学部では、「ビジネスとしての観光」 「地域社会と観光」「文化現象としての観光」という3つのプログラム群を用意し、多様化・国際化する観光にキャッチアップしています。経営学、経済学、地理学、社会学、人類学などの分野を併せて学ぶことで、より複眼的に「観光」を捉える学びを提供しています。
- 「ビジネスとしての観光」:観光は旅館や観光スポットのみならず、幅広い場所・業種に経済効果をもたらします。飛行機や電車、バスなどの交通手段、地元の飲食店、工務店、設備や機器のメーカーなど、枚挙にいとまがありません。
- 「地域社会における観光」:観光客が数多く訪れることで、現地の経済は潤います。一方で、ゴミや騒音、交通機関の混雑など、地域住民の生活に悪影響を及ぼす点もあります。
- 「文化現象としての観光」:そもそも、なぜ私たちは観光をするのでしょうか。観光はいつどこで生まれた文化なのでしょうか。そしてそれは、時代を経る中でどのように変わってきたのでしょうか。観光が人びとの文化や価値観にどのような影響を与えているかを学ぶことも、とても重要です。
これらの3つの軸を持ちつつ、以下のような学びや活動を実施することになります。
- フィールドワークと実習
実践的な学びを重視し、国内外の観光地でのフィールドワークやインターンシップを通じて、現場の状況を直接体験します。これにより、理論を実践に活かす能力が養われます。 - 地域貢献とSDGs
地域振興や持続可能な観光に関するプログラムもあり、地域資源を活かした観光開発の研究や地域との連携を重視しています。SDGs(持続可能な開発目標)に関連したテーマが多く取り扱われています。 - 国際的な教育環境
国際観光に特化した教育も行われており、留学生との交流や海外研修が充実しています。英語での授業も多く、グローバルな視点を持った人材を育成します。 - 業界との連携
観光業界とのネットワークが強く、業界の専門家を招いた講演やワークショップが開催されることもあります。これにより、最新の業界動向を学ぶことができます。 - 観光マネジメント
観光業の基礎知識やマネジメント技術を学び、観光地の戦略的な運営やプロジェクト管理について理解を深めます。 - 地域振興
地域資源を活用した観光振興や、地域経済の発展に関する理論と実践を学びます。地域との連携の重要性についても触れます。
立教大学観光学部の大学院特別進学制度
立教大学観光学部では、学部に入学してから通算5年で大学院の博士課程前期課程(修士)を修了できる「大学院特別進学制度」を設置しています。3年次に行なわれる選抜試験を通過した学生は、4年次から学部に在籍したまま博士課程前期課程の履修を始め、大学院進学後の1年間で課程を修了します。通常ならば学部4年間と大学院2年間の計6年間が必要となるところ、1年繰り上げて学士と修士の学位が取得できる点が魅力の制度です。
立教大学観光学部 自由選抜入試の内容
立教大学の自由選抜入試は、学部・学科ごとに様々な出願要件が用意されています。この記事ではその中でも、観光学部の自由選抜入試の概要や対策ポイントをご紹介します。
※以下の内容は、2022年度入試の情報を掲載しています。
入試内容に関する情報は変更になる場合がありますので、必ず大学公式の入学試験要項を合わせてご確認ください。
立教大学観光学部自由選抜入試は、観光に関する関心や問題意識に関する課題作文や、面接試験などを通して、合否が決定されます。
■立教大学観光学部の定員について
観光学科:5名程度
交流文化学科:5名程度
■立教大学観光学部の出願資格について
※出願資格の詳細については、必ず公式Webサイトを確認してください。
・英語検定試験のいずれかを受検し、スコアを提出できること。
ケンブリッジ英語検定 | 140点以上 |
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実用英語技能検定(英検) | 1,950点以上 |
GTEC | 960点以上 |
IELTS(Academic Module) | 4.0以上 |
TEAP | 225点以上 |
TEAP CBT | 420点以上 |
TOEFL iBT | 42点以上 |
・次の資格Ⅰ~Ⅳのいずれかに該当すること。
資格Ⅰ:
観光関連産業の経営、または観光による地域活性化のいずれかに関して、明確な問題意識または将来構想を持ち、それを解決または実現する強い意欲を持つ者。
資格Ⅱ:
観光関連産業の後継者で、その経営を通じて社会に貢献する強い意欲と、経営に関する具体的なプランを有する者。
資格Ⅲ:
国際間や都市・農村間などの文化交流に積極的に参加した実績と、その実績を通じて観光事業、観光による文化交流に貢献する強い意欲を持つ者。
資格Ⅳ:
学校教育における12年以上の課程のうち、通算して3学年以上の課程を日本国外において修了し、かつ、その海外体験を通じて観光事業、文化交流に貢献する強い意欲を持つ者。
立教大学観光学部の一次選考について
一次選考は、出願書類による書類審査になります。
- ≪出願条件aまたはbで出願する場合≫
-
主な出願書類
- 入学志願票
- 調査書
- 証明書類
- 課題作文:出願条件の「資格Ⅰ~Ⅳ」ごとに、それぞれの次のテーマで課題作文が求められます(3,000字程度)
≪資格Ⅰ志願者≫
観光関連産業の経営と、観光による地域活性化のいずれかに関して、明確な問題意識または将来構想を持つに至った経緯・理由と、それを解決または実現するための入学後の学習・活動計画について。
≪資格Ⅱ志願者≫
観光関連産業の経営を継承しようと決意した経緯・理由と、観光関連産業の経営を通じて社会に貢献しようという意欲を説明し、その意欲をどのように実現しようと考えているのか、その具体的な構想と課題について。
≪資格Ⅲ志願者≫
文化交流に積極的に参加した実績と、その実績が観光事業もしくは観光による文化交流に貢献したいという意欲に結びついた理由を説明し、その意欲を実現するための入学後の学習・活動計画について。
≪資格Ⅳ志願者≫
海外体験が観光事業もしくは文化交流に貢献したいという意欲に結びついた理由を説明し、その意欲を実現するための入学後の学習・活動計画について。
立教大学観光学部の二次選考について
二次選考は試験場で実施され、「小論文」と「面接試験」が課されます。「小論文」では、与えられたテーマについて論述が求められ、論理的構成力・分析力・文章表現力・基礎的な学問知識が総合的に評価されます。
立教大学観光学部 自由選抜入試の対策ポイント
ここからは、そんな観光学部自由選抜入試のポイントについてご紹介します。
「観光」や「文化交流」に関する「明確で」「深い」志望動機が必須
観光学部の自由選抜入試では、出願資格Ⅰ~Ⅳのそれぞれで、3,000字の長さで課題作文を提出する必要があります。課題作文では、それぞれの出願資格ごとに、その資格にどれだけ適合しているか、志願者の志望理由や将来ビジョンを言葉にすることが求められます。「何となく興味がある」という状態では到底合格は望めません。自分の志望動機をしっかりと言葉にし、推敲を繰り返して提出書類を準備しましょう。
「観光」を軸に社会のさまざまな分野について知見を深める
観光学部対策、とくに二次試験で問われる「小論文」や「面接」試験対策を考えると、自分の志望動機を言語化するだけでなく、「観光」を軸に、社会や地域にあるさまざまな社会問題について知見を深めていきましょう。観光は「観光業」というビジネスであるだけでなく、それを通して社会問題を解決したり、良い方向に変える要素になり得ます。さまざまな事例や文献にあたり、どんな角度からでも「観光」と「社会」について語れるようになることを目指しましょう。
モチベーションアカデミアは、立教大学の総合型選抜(AO)入試に強い学習塾です。
立教大学の合格を目指すための具体的な目標設定を行い、学習習慣を身につける方法や具体的な勉強の仕方から成績アップの授業まで講師が丁寧に指導します。
「対話型授業」を通して明確な志望理由を形成し、面接や小論文試験、集団討論に重要な思考力と表現力を養います。
また人材開発の専門家であるモチベーションアカデミアの講師から指導を受けることで、自らを律し・計画的に目標を達成する力・モチベーション高く挑み続ける心が育まれます。
これらを通して、志望校である立教大学から「欲しい」と言わせる総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜(推薦入試)の対策が可能です。
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